天王星(Uranus:ウラノス)

2020年1月13日

天王星アイキャッチ

天王星は目覚めの天体

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天王星が発見されたころの時代背景

天王星は1781年にイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見されました。
ルネサンスを経て大航海時代を迎えた後のアメリカ独立戦争が起こった頃です。ヨーロッパを中心に封建社会から産業革命初期ごろまでの近世からフランス革命後の近代へと時代が大きく変革している時でした。産業が発展すると同時に科学技術が急速に進歩していった時代でもあります。
それまで、西洋占星術は太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星までの7天体で占うのが主流でした。近代以降は科学技術の発達で天体望遠鏡の性能がアップし、肉眼で確認できる土星よりも遠い惑星を見つけることが出来るようになったのです。
地球から見ると土星より遠い天王星・海王星・冥王星はトランスサタニアンと呼ばれ、その後の占星術に取り入れられるようになりました。

天王星の表すこと

天王星には土星の作り出した制限や垣根を超越し、善悪や損得等に左右されない客観的な価値観を持つという性質があります。
どこにでも通用するような普遍的な原理に従い、空間から解放された意識を持ちます。現代社会で言えばインターネットで全世界と双方向に繋がることが、まさに天王星的であると言えます。
空間に囚われず、個人の立場や性別、年齢、生まれ育ち等、空間的差異を度外視し、地域を超えて国を超えて、共通の趣味や価値観、意志を持つ人が共鳴して繋がることは、これからの世界においてスタンダードになっていくでしょう。
また、分離や独立という意味があり、空間や立場に差異があっても意志は疎通しているという、 まさに、現代は天王星が支配する時代と言えるでしょう。

天王星は公転周期が84年とほぼ人の寿命と等しい、長い周期を持つ天体です。
一つのサインに滞在する期間が約7年間で、世代的特徴を表す側面があり、個人的資質というよりも同時代感を共有するという感じでしょうか。年齢が10歳くらい離れると様々な面でジェネレーションギャップがありますが、天王星のサインを共有する世代だと「同じ同じ!」みたいな感じになるでしょう。
個人のホロスコープでの天王星の影響を見る場合は、アスペクトしている天体や滞在しているハウス等を検討します。
また、未来予報をする場合も天王星の影響は重要視されます。出生のホロスコープに運行中の天王星が関わる時はブレイクスルーの時である場合が多々あります。後になって、あの時が転換点あるいは限界突破した時だったのだ、と気づく「目覚め」の体験をすることも。
このあたりが「天王星は目覚めの天体」と言われる所以なのでしょう。

天王星のキーワード

変化、変革、独立、覚醒、組織性、オリジナル、科学、発明、進化、突発性、冴え、一部改革、電気・電波、魔術、占星術、心理学、考古学、構造性、推理、洞察、未来、独裁、エキセントリック、反抗心、個人主義、航空機、コンピューター、インターネット、トリックスター、有名人、占い師、離別、不安定、電撃、離婚、引っ越し、転職、革命、突然の変化、アクシデント、ブレイクスルー、目覚め、情報量過多

天王星の基本情報

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記号
発見者(発見年) ウィリアム・ハーシェル(1781年)
公転周期 84年
支配サイン 水瓶座
発達年齢域 71~84歳
エレクトリック・ブルー
宝石 琥珀
金属 ウラニウム、ラジウム
神話 天空神ウラノス

天王星の運行スケジュール

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2021年の運行状況

2021年1月14日 順行開始(牡牛座6度)
2021年2月9日 (牡牛座7度)
2021年3月11日 (牡牛座8度)
2021年4月1日 (牡牛座9度)
2021年4月19日 (牡牛座10度)
2021年5月6日 (牡牛座11度)
2021年5月24日 (牡牛座12度)
2021年6月12日 (牡牛座13度)
2021年7月6日 (牡牛座14度)
2021年8月20日 逆行開始(牡牛座14度)
2021年10月4日 (牡牛座13度)
2021年10月31日 (牡牛座12度)
2021年11月24日 (牡牛座11度)
2021年12月29日 (牡牛座10度)
2022年1月18日 順行開始(牡牛座10度)
 

2020年の運行状況

2019年8月12日 逆行開始(牡牛座6度)
2020年1月11日 順行開始(牡牛座2度)
2020年2月8日 (牡牛座3度)
2020年3月8日 (牡牛座4度)
2020年3月29日 (牡牛座5度)
2020年4月18日 (牡牛座6度)
2020年5月3日 (牡牛座7度)
2020年5月21日 (牡牛座8度)
2020年6月10日 (牡牛座9度)
2020年7月5日 (牡牛座10度)
2020年8月15日 逆行開始(牡牛座10度)
2020年9月27日 (牡牛座9度)
2020年10月24日 (牡牛座8度)
2020年11月17日 (牡牛座7度)
2020年12月20日 (牡牛座6度)
2021年1月14日 順行開始(牡牛座6度)

1968-2045年の運行状況

1968年9月29日 天秤座に移動
1974年11月21日 蠍座に移動
1981年2月17日 射手座に移動
1988年2月15日 山羊座に移動
1995年4月1日 水瓶座に移動
2003年3月11日 魚座に移動
2010年5月28日 牡羊座に移動
2018年5月16日 牡牛座に移動
2025年7月7日 双子座に移動
2032年8月4日 蟹座に移動
2039年8月6日 獅子座に移動
2045年10月6日 乙女座に移動
Point

最初にサイン入りした日にちで記載しています。


この記事を書いた人
案内人:志帆

星模様探求人。天空の象意を探求していくこととは何かを追い求めずにはいられない太陽星座・射手座のアラフィフ。